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第41回イベント&交流会を開催「食べる楽しみを大切に!摂食回復支援食とは」

2015年12月9日

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平成27年12月8日(火)、“つながりネット”の第41回イベントを開催しました。今回のテーマは、『摂食回復支援食』で、大塚製薬(株)あいーと事業部の方にお越しいただき、見た目も味もそのままという、今もっとも進化した介護食を試食付きで紹介していただきました。

「あいーと」とは、“I eat”=自ら食べるという意の造語で、加齢や病気で食事が摂りにくくなってしまった人のために開発されたもので、噛む力が弱くなってしまっても、目で楽しみ、香りを感じ、舌で味わいたいという願いを叶えると同時に栄養摂取をサポートする食事です。ミキサー食やペースト食、キザミ食では栄養は採れても、美味しそうと思って楽しく食べることはできません。食欲は、香りや味の前にまず見た目、視覚によるものが大きいので、「あいーと」のように見た目が色も形もそのままだと、病気の人でも一瞬で健康だった頃のような気持になれるのではないかと思います。しかも食べてみると、味もそのまま、とても美味しいのです。今回は、筑前煮、エビチリ、ホタテや魚、肉など色々なメニューを試食させていただきました、どれも私達が日頃食べている味と同じ、期待通りの美味しい味でした。

日本の高齢化率は2060年になっても世界一で、今後ますます増える高齢者は今以上に要介護度が高くなる上に単身高齢者世帯も増加し、在宅介護の需要は高まるばかりであり、在宅での食事作りや栄養摂取は難しい問題です。今回紹介していただいた「あいーと」はすでに沢山のメニューが開発されており、インターネット販売が主ですが、コンビニエンスストアに少しずつ販売網を増やしているということです。今後の更なる研究開発に期待したいところです。

(アンケートから一部ご紹介)
・今日来るまでは、すり潰した食材を再形成したようなものを想像していたのですが、想像以上の見た目と食感、味の良さに驚きました。メニューも色々あり、介護食の進化がここまできているのかと感動しました。
・訪問看護で利用している人は美味しいし見た目も良いと喜んでおられる、ただまだ単価が高いと思う。
・今後コンビニで手軽に買えるようになると便利、利用者も増えると思う。
・初めて参加しました、同じ看護職でも色々は職場で仕事をしている方のお話が聞けて楽しかった。