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第68回セミナーレポート「嚥下障害看護の実際と連携」

2018年5月11日

2018年もあっという間に5月となりました。セミナーレポートの更新がおそくなってしまい(>_<)
お待ちいただいていた皆様(→いらっしゃることを願いつつ)申し訳ございません!

平成30年3月16日(木)看護職復職支援・キャリアサポート“つながりネット”の第68回セミナー・交流会を実施しました。
平成29年度の最後となる第68回目のテーマは「嚥下障害看護の実際と連携」でした。
講師は京都府立医科大学大学院研究科在宅チーム医療推進学総合医療・医学教育額 摂食・嚥下障害看護認定看護師 下條美佳氏をお迎えしました。

セミナーでは
・嚥下障害の基礎知識
・安全な食支援
こちらの項目をベースにご解説いただきました。

まず基礎知識のおさらい(^O^)ということで、摂食は「食事を摂ること」、嚥下は「飲み込むこと」という意味の違い、嚥下運動の仕組み、嚥下と呼吸の関係等をわかりやすくお話しいただきました。

また、誤嚥については、防御反応としてむせる(咳が出る)ことは正常であり、その場合は背中を叩かず、さすって咳を促し落ち着いてから安全な食品(とろみ茶やゼリー)を食べていただくとよいそうです。
ムセのない誤嚥を不顕性誤嚥といい、肺炎になることもあるので気をつけなければならない点です。
不顕性誤嚥を予防するのは口腔ケアが大切とのことで、機能的口腔ケアについてもご説明がありました。

安全な食支援ついては、頸部の角度、体幹の角度、介助者の位置など、写真・動画も用いながらの大変わかりやすい講義でした。
今後は他職種との連携はもちろん、看護職同士や家族とも話し合い、情報共有・共通認識・情報提供がとても大切であるとお話しいただきました。

下條氏は臨床現場にも長年お勤めされていたので、ご自身の体験談を盛り込んでのご説明が共感もでき、また参加者が思わず「クスっ」なってしてしまうようなユーモアを交えたテンポよい進行で、あっという間の1時間となりました。



講義後も多数の質疑があり、大変有意義な時間となりました。

参加者からの感想を一部紹介
・嚥下に関わる解剖学から学べた。
・姿勢の大切さ、根気強く関わっていく事、共有できるために何が必要なのかが学びになった。
・日々接している患者さんにダイレクトに通じる内容だった。
・具体的に動画等を見せていただいて、簡単に誤嚥してしまう事がわかった。食事の形態、姿勢など考えさせられた。今後に活かしたいと思う。

さて、今後もお休み中の看護職さん、働く看護職さんに役立つセミナーを企画しております。
ぜひつながりネットにご登録いただき、セミナーをご活用下さい(^O^)

京都府・看護職つながりネット事務局(京都私立病院協会)