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第60回セミナーレポート「看護職が知っておきたい褥瘡ケアの現状」

2017年7月31日

平成29年7月18日(火)看護職復職支援・キャリアサポート“つながりネット”の第60回セミナー&交流会を実施しました。
第60回目のテーマは『看護職が知っておきたい褥瘡ケアの現状』で、洛西ニュータウン病院 皮膚・排泄ケア認知看護師 野口直美氏にご担当いただきました。

私たちは長時間椅子に座っている際、座り直して違う箇所に圧をかけることで無意識に褥瘡を予防していますが、体位をすぐに変えることができない場合はそれが褥瘡となっていくため予防のために体位変換やケアが必要となります。
本日は褥瘡の治癒過程・褥瘡ケア・症例について、実例を多く用いて褥瘡についてわかりやすくお話しいただきました。

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このような流れでご解説いただきました!

まず褥瘡は院内で発生する場合と持ち込みの場合があるとのこと。
院内発生について、講師の施設では褥瘡ケア・予防ケアにより件数は減少しており、褥瘡が深くなる前に対処するため浅い褥瘡が多いそうです。
ただその一方で、持ち込みの褥瘡は深いものもあり、その治癒には長い時間がかかってしまう場合もあるそうです。

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褥瘡は“予防すること”も重要なポイント。皆さん真剣に聴講なさっていました。

セミナーでは予防のために用いる器具の説明、最新の情報についてもご説明いただきました。
褥瘡ができた場合、以前は「傷は乾燥させて治す」という考えがありましたが、現在は「傷は湿らせて治す」という考えになっており、創傷被覆材を適切に使い分けることが必要だそうです。
同様にケアも重要で、創の洗浄方法やポイントについても詳しくお話しいただきました。

今後は在宅にも目を向ける必要があり、在宅の場合は特に他職種での関与が必要となるため同じ目標を設定して情報を共有することの重要性をお話しいただきました。
まさに褥瘡ケアの現状、そしてこれからを知ることができた有意義なセミナーとなりました。

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今回もとてもわかり易い資料を作成いただきました!写真で治癒過程を見れたのも勉強になりました。

つながりネットでは登録者の皆様ご自身にも復職にも役に立つ、興味が持てるセミナーを開催いたします。
ぜひつながりネットにご登録いただき、セミナーにご参加いただきますようお願いいたします。

京都府・看護職つながりネット事務局(京都私立病院協会)