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第33回イベント・交流会を開催「食事と栄養管理について」

2015年4月21日

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平成27年4月9日(木)、つながりネットの第33回イベントを実施しました。今回は「食事と栄養管理について」のテーマで、洛和会音羽病院栄養管理部の佐々木由美先生から、栄養管理の基礎知識から、病院や介護施設での栄養補給に関する最近の話題などを分かり易くご説明いただきました。
まず五大栄養素の種類と働き、代表的な食品の例、摂取の時の注意点や工夫などについてわかりやすい説明がありました。エネルギー源である3大栄養素の糖質・脂質・蛋白質については、脂質の接収基準は成人で50~60g/日ですが、例えば、アイスクリーム1個/18g、ドーナツ1個/10.2g、焼きそば/18.4g、マヨネーズ大さじ1杯/10.5g等、これらを組み合わせたら摂取オーバーとなってしまいます。また、特に外食の場合、洋食の場合は脂質、和食の場合は塩分が多くなりがちなので、和洋折衷のメニューがお勧めだということです。さらに、不足しがちな野菜についても、自宅では生で食べられる野菜を常備したり、具沢山のみそ汁を作るなど野菜の採り方の工夫が必要とのアドバイスをいただきました。
最新の情報として厚労省が公表した「日本人の食事摂取基準2015年版」についても説明がありました。
【改定のポイント】
1)策定目的に生活習慣病の発症予防とともに「重症化予防」を加えたこと
2)エネルギーについて指標に「体格(BMI)」を採用したこと
・成人期を3つの区分に分け、目標とするBMIの範囲を政治、肥満とともに高齢者では低栄養の予防が重要
3)生活習慣病の予防を目的とした「目標量」を充実したこと
・ナトリウム(塩分相当量)について、高血圧予防の観点から、男女とも値を低めに変更
・小児期からの生活習慣病予防のため、食物繊維とカリウムについて新たに16-17歳における目標値を設定
今回の講義内容、そして「栄養管理はすべての疾患予防の基本である」ことを意識して看護の場面や日常生活に活かせていただけるのではないかと思います。
その後の交流会もそれぞれに近況報告や情報交換などで賑やかに過ごしていただけました。
(アンケートから一部ご紹介)
・栄養に関する基本的なことを整理して説明してくださったのでわかりやすかった。
・2015年4月からの食事摂取基準など、最新の情報を教えてもらえた。
・病院や介護施設での栄養補給についての最近の栄養補助食品なども知ることができた。